コラム

子どもの病気とその対応-2

shouni_01私たちは「小児救急電話相談#8000」の相談員です。

今回は熱性けいれん下痢の対応についてご説明します。

 ※前回の発熱と嘔吐の対応については ⇒ こちら

『 熱性けいれん 』 年齢が小さいとまだ脳が未熟なために、急に熱が高くなる時にけいれんを起こしやすくなります。 けいれんが起きると、手足をピーンと突っ張ったり、ガクガクしたりします。 目は一点を見て動かなくなり、白目になったり、また唇や顔色が紫色になることもあります。

 

 

 

1.けいれんが起きてしまったら………

  1. おむつや衣服をゆるめて、横向きに寝かせましょう。 ⇒ 吐いたものを気道に詰まらせないため
  2. 口の中に指や物(割りばしやスプーンなど)を入れてはいけません。 ⇒ 舌を噛むことはありませんが、口の中に入れた物で誤飲する危険があります。
  3. 大声で呼んだり、体をゆすったりせず、静かに見守りましょう。 ⇒ 刺激をすることでけいれんを長引かせてしまいます。
  4. 落ち着いて子供の様子を観察しましょう。 ・時計を見て、けいれんが何分続いているかを見る。 ・けいれんが左右対称に起きているのか、片方だけなのかを見る。 ・どんなけいれんかを見る。→ ガクガク?ピーンと突っ張ってる? ・唇や顔色は紫色ではないか? ・吐いていないか? ・目はどこを見ていたか?

2.救急車(緊急受診時)を呼ぶときはどんな時…?

  1. 何回もけいれんを繰り返し、5分以上けいれんが止まらない時
  2. けいれんが落ち着いたら、受診しましょう。
  3. けいれん予防の坐薬があれば、挿入してから受診しましょう。

3. けいれんの予防は…?

  1. けいれんを起こしたことがある場合は、主治医に相談し、けいれん予防の坐薬を持っているとよいでしょう。(夏場は冷蔵庫で保管)
  2. 熱が上がり始めたら、(主治医の指示による) けいれん予防の坐薬を入れましょう。 坐薬を入れたら15分は便で坐薬が出ないように肛門を押さえるとよいでしょう。 8時間後も熱があれば2回目のけいれん予防の坐薬を使うと、効果は72時間持続します。
  3. 熱さましの坐薬も使いたい時は、先にひきつけの坐薬から入れましょう。 (熱を薬で下げると、また熱が上がる時にけいれんを起こしやすくなることもある為、熱さましの薬の使い方について、主治医に確認しておくとよいでしょう。)

4. けいれん予防の薬を使っている時の注意点

  1. 眠くなったり、ふらつくことがあります。
  2. 転んで頭をぶつけないように注意し見守ってあげましょう。

  『 下 痢 』 普段より便がゆるく下痢をしていても、元気で機嫌が良く、 母乳やミルクを飲めて、顔色が良く他に症状が無ければお家で様子をみてもよいでしょう。 ただし、脱水症状には気をつけて観察をしましょう。

1.お家でのケア

  1. 水分をこまめに与えましょう。 冷たすぎない麦茶や白湯やイオン水などを飲ませ、下痢で失われた水分と電解質を補いましょう。 一度に沢山飲ませると吐くことがあるので、ひとさじずつ増やして飲ませましょう。
  2. お腹を休めてあげましょう。 食欲が無い時は、食事は無理に与えないで便の様子をみながら、徐々にもどしていきましょう。 柑橘類や甘いお菓子や油っぽいものは下痢をひどくするため、便が固くなるまで控えましょう。
  3. おしりのただれを予防しましょう。 おむつはこまめに取り換えて、お湯で拭いてあげましょう。 おしりが赤い時は、市販のおしりふきの使用は控えた方が良いでしょう。 元気があれば、おしりをお湯につけたり(座浴)、おしりだけシャワーもOKです。
  4. お母さんの判断で、市販の下痢止めを使わないで症状がひどい時には早めに受診しましょう。

shouni_032.夜間・休日でもすぐに受診の場合

  1. 多量の血便や黒い便が出るとき。
  2. 白っぽい便で回数が多く、顔色が悪く、元気がないとき。
  3. 下痢や嘔吐を繰り返し、水分が飲めないとき。
  4. 高熱が続くとき。
  5. 激しくお腹を痛がり、泣き止まないとき。
  6. 唇や舌が乾いていて、皮膚にハリが無く、目がくぼんでボ…としているとき。
  7. 尿の出が悪いとき。
  8. けいれんをおこしたとき。けいれんが止まらない時や、何回もけいれんを繰り返す時は救急車で受診しましょう。

3.下痢で受診するとき

  1. おむつをしている場合は、便をおむつごとビニ-ル袋に入れて持参しましょう。
  2. 下痢や嘔吐の回数、尿の回数、飲めた水分の量をメモしておきましょう。
  3. 下痢する前に食べたものを確認しておきましょう。

 参考資料

「お母さんに伝えたい 子どもの病気・ホームケアガイド」 日本外来小児科学会 編著
「病気とホームケア」 Benesse
「子どもの救急ミニガイド」 埼玉県保健医療部医療整備課
「困ったとき、とっさのときの赤ちゃん救急Book」 主婦と生活社

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